1Fplan

1階は親世帯の生活スペースを中心に、子世帯の玄関や書斎、納戸を取り込んだ構成となっています。親世帯の住空間はキッチンを中心に、各室がゆるやかにつながる回遊動線を計画。行き止まりを極力なくし、空間の広がりを感じられるようにするとともに利便性にも配慮した設計としました。南西の角は隅を切り、小さいながらも緑地帯を設けることによって街並みに対して柔らかく応答する構えとしています。北西部分は親世帯のためのプライベートなテラスとし、光や風、季節のうつろいを感じながら日々の暮らしを楽しめる場としています。

2Fplan

2階は1階と同様、回遊性を重視した構成とし、プライベートな空間と家族の共有空間を緩やかに分けるなど、空間的にも機能的にも無理のないプランとしています。屋根形状を活かした天井は視線を上部へといざない、奥行きと開放感をもたらしています。南側に設けたテラスによって屋内と屋外がゆるやかにつながり、リビングの窓を開け放っても外からの視線が気にならず、落ち着いた心地よい環境を守ってくれています。北西の窓からは、南西テラスに立つ木々と隣地の緑を望み、季節の変化を感じながら生活を楽しめます。

RFplan

ロフトには収納スペースとしてだけでなく、ちょっとした居場所としての機能を持たせています。2階の吹き抜けに面した小窓を通してリビングとゆるやかにつなげることにより、家族の気配を感じることのできる落ち着いたスペースをつくっています。また、ルーフテラスに面した窓を開放することによに建物全体にゆるやかな空気の流れをつくります。
ルーフテラスからは遠く富士山を望むことができ、テントを張ったり、夕陽や夏の夜空を楽しんだりと都会の中にいながら非日常的な気分をあじわえます。